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【PICKUPについて】

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PICK UP!

SHIVER京都(2020年8月17日~18日)に出演
米沢唯(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)インタビュー

新国立劇場バレエ団に入団して10年、今や日本を代表するプリマ・バレリーナとして躍進を続ける米沢唯。今年は橘秋子賞優秀賞、芸術選奨舞踊部門文部科学大臣賞も受賞した。横浜バレエフェスティバルへも第一回の2015年、そして2016年と出演を重ねている。コロナウィルス禍による5か月間のブランクを経て、新国立劇場バレエ団の森山開次振付による新作『竜宮 りゅうぐう』の初日に主演し、好評を博した。『SHIVER2020』の京都公演では同バレエ団ソリストの木下嘉人振付による新作『Contact』を披露する米沢さんに、『SHIVER2020』に寄せる意気込みを伺った。

 

インタビュー:森  菜穂美

 

 

◆2月の新国立劇場バレエ団『マノン』公演を最後に公演がキャンセルされ、そしてようやく、バレエ団での『竜宮』公演、それに続く『SHIVER』で久しぶりに舞台に立たれることになります。
5か月ぶりに舞台に復帰されたわけですが、どのような想いでこの期間を過ごされていましたか?そして舞台復帰にあたっての想いをお聞かせください。

 

正直なところ、自粛期間中よりも、再開し、本番を迎える頃がしんどかったです。自粛期間中は、舞台が始まるまでに少しでもパワーアップしたい、という気持ちがあり、がむしゃらに頑張っていた感じでした。でも、本番が近づいて来るうちに、果たして自分のこれまでの頑張りは正しかったんだろうか、と、どんどん自信がなくなっていき、精神的に追い詰められました。舞台に立つのが怖い、という気持ちと、舞台に立ちたい!という思いが同時に両方あって、お客様の前で踊ることの喜びと厳しさを、改めて感じました。
でも、カーテンコールでお客様が拍手してくださる姿が見えた瞬間に、胸がいっぱいになりました。このあたたかい拍手に相応しいダンサーになりたいと思いました。
残念なことに『竜宮』は途中で公演中止となってしまいましたが、今の状況で、お客様の前で踊れたことが奇跡でした。力を尽くして本番まで連れて行ってくださった、スタッフや劇場関係者の方々に感謝してもしきれません

 

◆自粛期間の間、ご自宅でのレッスンはどのようなことをされていましたか?そして6月から劇場でのレッスンやリハーサルが開始されましたが、ご自身の身体の変化やバレエへの気持ちの変化はありましたか?

 

オンラインでクラスを受けたり、トレーナーに見てもらったりしながらトレーニングをしていました。劇場が再開してから、一回一回のクラス、リハーサルがとても貴重に感じられて、一瞬も無駄にしたくない、と思いました。また、本番の直前で舞台が無くなる、という体験を何度かして、できなかったことよりも、できたことに感謝して前に進もうと思うようになりました。

 

◆この期間中は、レッスンやトレーニング以外ではどのように過ごされていましたか?印象に残った本や映像などはありましたか?

 

読書と、映画や海外のバレエ団の動画配信などを見るのが息抜きでした。
本は岩城けい著「さようならオレンジ」、ブレディみかこ著「花の命はノー・フューチャー」、映画はテオ・アンゲロプロス監督「旅芸人の記録」、動画配信は、チューリッヒ・バレエのクリスチャン・シュプック振付『くるみ割り人形』が素敵でした。

 

 

◆今回は、京都ロームシアター・ノースホールで84人という少人数の観客の前で踊る公演への出演となります。普段、米沢さんは新国立劇場のオペラパレスという大きな舞台で踊っておられますが、京都でこのような小規模で親密な公演で踊ることへの期待はどんなものがありますか?

 

大きな劇場では、お客様の姿はカーテンコールの時にしか見ることができませんが、小さな劇場では、お客様がもっと近く、「自分を見ている人が見える」という中で踊るのは、緊張しそうだなぁと想像しています。

 

◆新国立劇場バレエ団の木下嘉人さんが振付けられた作品『Contact』を今回踊られます。米沢さんは普段はクラシック・バレエやドラマティック・バレエを踊られていて、コンテンポラリーやクリエーションを踊る機会は少ないと思いますが、コンテンポラリーの公演にもよく足を運ばれていますね。クリエーションに携わったり、創作作品を踊ったりする楽しさというのはどんなところにありますか?

 

新作の一番の楽しさは、誰も知らない新しい世界が日に日に拓かれていく場に立ち会えることです。そしてその世界がどこまで深く大きくなるかはダンサー次第というスリルが好きです。私はいつも振付家がイメージするもの以上の踊りを踊りたいと思っています。とても欲張りな願いですが。

 

 

◆この『Contact』はどんなところが魅力であり、見どころだと思いますか?そして木下さんとのリハーサルはどのように進められていますか?どんなことを考えながら創作に関わりましたか?

 

木下さんの作品は静かで繊細です。『Contact』のリハーサルは2人で話し合いながら、木下さんが表現したいものを探っていきました。お互いに遠慮なく意見を言い合いながら進んでいくうちに、作品の本質のようなものがふっと立ち上がって来る瞬間を体験しました。

 

◆新しいシーズンも秋に開くことを期待していますが、進化し続ける米沢さんがダンサーとして、アーティストとして今一番大切にしていることは何でしょうか。そして今後挑戦したいことは。

 

本番中にこのまま時が止まればいいのにと思う瞬間があります。舞台の上の、その一瞬の喜びを味わえるなら、どんなことでもやりたいです。一つ一つの舞台に、誠心誠意尽くしたいです。

 

◆『SHIVER』の舞台を楽しみにしているお客さんへのメッセージをお願いいたします。

 

私は京都で踊るのは初めてなので、ワクワクしています。コロナで大変な今の時期に、いらしてくださいというのはおこがましいのですか、木下嘉人作『Contact』は、私の大好きな作品の一つなので、観ていただけたらとても嬉しいです。公演を心待ちにしています。

 

最近の米沢さんの進化ぶりは目を見張るばかりで、特に『マノン』で見せた役作りの深い解釈には驚かされた。クラシックの磨き抜かれたアカデミックなテクニックと、作品の世界観を創り上げる深い知性。一つ一つのパフォーマンスに持てるすべての情熱を傾け、観客の心をとらえて離さない米沢唯の新しい世界を、ぜひ京都で体験してほしい。

 


 

【SHIVER2020 夏公演予定】
※各公演の上演時間は75分前後を予定しております。

 

8月15日(土)SHIVER横浜
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:昼公演 14:00  / 夜公演 19:00
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・ 中島映理子・小池ミモザ
https://ballenta.net/shiveryokohama

※キャストの変更がございます。↓こちらからご確認ください。
https://ballenta.net/shivercastnews200702

 

8月17日(月)・18日(火)SHIVER京都
会場:ロームシアター・ノースホール(84席)
開演:17日(月)19:30 / 18日(火)19:00
出演者:米沢唯・木下嘉人・二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・佐藤健作(和太鼓)
https://ballenta.net/shiverkyoto

 


 

7月31日(金)SHIVER横浜【終了】
(旧名称:横浜バレエフェスティバル2020前夜祭)
会場:The Hall Yokohama(90席)
開演:19:30
出演者:二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・遠藤康行(進行・指導)・ジュンヌバレエYOKOHAMA
~完売~

 

8月1日(土)SHIVER横浜【終了】
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:昼公演 14:00  / 夜公演 19:00
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・飯島望未・中島映理子

8月2日(日)SHIVER横浜【終了】
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:17:30
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・飯島望未

 

8月8日(土)・9日(日)SHIVER戸隠(長野県)【終了】
会場:佐藤健作戸隠稽古場(100席)
開演:8日(土)15:30 / 9日(日)13:30開演
出演者:小池ミモザ・二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・佐藤健作(和太鼓)
https://ballenta.net/shivertogakushi


 

各公演チケットについてはこちら
https://ballenta.net/ticket