グラン・ドリーム バレエフェス2022

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バレエカンパニー ウエストジャパン 公演プレビュー

2021年秋に話題作満載「Third Extension」を開催、年末には子どものためのバレエ名作シリーズ1『くるみ割り人形』も  

文:高橋森彦

 

   

瀬島五月が代表を務めるバレエカンパニー ウエストジャパンは、関西におけるバレエを中心とした舞台芸術の質の向上を目標に掲げる。リハーサルや基礎訓練の環境を整え、次世代を担うダンサーたちがプロフェッショナルとして自立していけるように目指す。

 

 

2019年の第一回公演では、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団出身でローザンヌ国際バレエコンクールのテレビ解説者としても知られる山本康介が振付した『椿姫』(『ショピニアーナ』『パキータ』を同時上演)を発表。昨年の第二回公演では、山本が演出・振付し、中村祥子(Kバレエカンパニー名誉プリンシパル)を主演に迎えた『ジゼル』全幕を上演して話題をさらった。「魅せる」舞台にこだわって日本のバレエに新たな刺激をもたらしている。

 

「Third Extension」

 

2021年11月6日(土)、7日(日)に神戸文化ホール中ホールで行われる第三回公演「Third Extension」では、「日本バレエ界を牽引する注目の3人によるトリプルビル」を謳い文句に、森優貴『lucis ortus』、山本康介『椿姫』、瀬島五月『M.M.E』を上演する。 今回の最大の注目点は、日本人として初めてヨーロッパの公共劇場舞踊部門芸術監督を務めた鬼才・森の最新作『lucis ortus(ルーキス・オルトゥス)』(音楽:アルヴォ・ぺルト)である。作品名はラテン語で「夜明け」の意。「女性13人によるダイナミックかつ繊細なピース。集団であることのジレンマと、個であることの不安を描くような、天秤が傾くギリギリのところで揺れ動いているような作品」だという。卓越した音楽性、緻密な構成力によって人間の感情を奥深くすくい上げる森の世界を味わい尽くしたい。

 
森優貴『lucis ortus』リハーサル 撮影:田中みずき
   

瀬島の新作『M.M.E』は、サン=サーンス没後100年へのオマージュを捧げるシンフォニック・バレエで、「ミュージックとムーブメントから生まれるエナジーの視覚化」をテーマとする。今回の公演では森による新たなスタイルに挑むが、それと同時にこれまでに習熟してきたクラシック・バレエの技量を躍動的に発展させて魅力的な作品を創り上げる。  

 
瀬島五月『M.M.E』リハーサル 撮影:田中みずき
   

山本の『椿姫』は、先に触れたように第一回公演で好評を博した。アレクサンドル・デュマ・フィスの小説を基に、「ラ・カンパネラ」「愛の夢」などフランツ・リストのピアノ曲を用いてバレエ化した秀作だ。瀬島がマルグリットを、アンドリュー・エルフィンストンがアルマンを演じ、激しくも悲しい恋物語が鮮烈に伝わってきた。今回も瀬島&エルフィンストンが主演し、佐藤美和によるピアノ生演奏が入るので期待が高まる。 ドラマティック・バレエから現代の息吹を伝えるコンテンポラリー作品まで、多彩で内容の濃いプログラム。バレエの奥深い楽しさを存分に満喫できるだろう。

 
山本康介『椿姫』 撮影:文元克香(テス大阪)
 

また、2021年12月23日(木)神戸文化中ホールにて、子どものためのバレエ名作シリーズ1『くるみ割り人形』(演出・振付:瀬島五月)を上演する。「未来の観客を育てる活動としてシリーズで続けていきたい」との思いから企画された公演だ。

 
子どものための名作シリーズ1『くるみ割り人形』

  15時開演公演の上演時間は約1時間。主に親子で鑑賞する小さな子どもたちを対象に「ダンサーを見て、絵本を読んでいるような感覚になってもらえたら」と意気込む。18時半開演公演(上演時間約2時間※休憩含む)では、今触れた趣旨に加えグラン・パ・ド・ドゥなど踊りの見どころも押さえ、大人でも楽しめるように仕上げるという。 関西発信のバレエカンパニー ウエストジャパンの活動から、ますます目が離せない。

★ ☆ ★ 公 演 情 報 ★ ☆ ★

バレエカンパニー ウエストジャパン第三回公演 「Third Extension」

森優貴『lucis ortus』

山本康介『椿姫』

瀬島五月「M.M.E」

2021年11月6日(土)18時30分開演、7日(日)14時開演

神戸文化ホール中ホール S席9,000円、A席8,000円(税込)※5歳未満入場不可

 

バレエカンパニー ウエストジャパン公演 子どものための名作シリーズ1『くるみ割り人形』

演出・振付:瀬島五月

クララ:佐々木夢奈

くるみ割り人形:クリスタップス・リンティンシュ

お菓子の国の女王:大久保彩香

お菓子の国の王:アンドリュー・エルフィンストン

ドロッセルマイヤー:武藤天華(貞松・浜田バレエ団)

ネズミの王様:胡駿(馬場美智子バレエ団)

2021年12月23日(木)15時開演(約1時間)、18時半開演(約2時間※休憩含む)

神戸文化ホール中ホール

①15時公演 一般2,500円 子ども1,500円 親子券(一般1、子ども1)3,000円

②18時半公演 一般4,000円 子ども2,000円 親子券(一般1、子ども1)4,500円

チケット区分/一般…中学生以上 子ども…3歳~小学生 三歳未満膝上鑑賞可

※3歳未満でも座席の必要な場合は要チケット

 

問い合わせ:bcwestjapan@gmail.com

公式ホームページ:https://bc-westjapan.com