シャープ、かつドラマティックな現代版「海賊」 / 	『くるみ割り人形』

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PICK UP!

ネザーランド・ダンス・シアター日本ツアー プレビュー
~世界最高峰の現代バレエ団が13年ぶりに来日! ダンスの現在と可能性を体感できる珠玉の作品群を披露~

文:高橋森彦(舞踊評論家)

 

(C)Rahi Rezvani

 

巨匠キリアンのDNAを継ぎ、新たな創造へ
まさに待望の来日。2019年6月28日(金)~29日(土)愛知県芸術劇場、7月5日(金)~6日(土)神奈川県民ホールで上演されるネザーランド・ダンス・シアター(NDT)日本ツアーは、本年国内で行われるバレエ/ダンス公演の最大級の目玉といっても過言ではあるまい。
NDT(1959年創設)はオランダを代表する舞踊団で、1970年代からチェコ出身の巨匠振付家イリ・キリアンが芸術監督を務め世界的名声を博するに至った。キリアンが退いた現在も芸術監督・専任振付家のポール・ライトフット、専任振付家・芸術アドバイザーのソル・レオンを中心に世界中から才能豊かな振付家、ダンサーが集い、活発な創造活動を行っている(現在、4名の日本出身者が在籍)。
今回は今シーズン限りで芸術監督を退任するライトフット体制での最初にして最後の来日となり、近年のNDTの活動の精華を日本に居ながら目撃・体感できる貴重なチャンスだ。

 

ポール・ライトフット(C)Rahi Rezvani

 

音楽にも注目したいライトフット&レオン作品
日本ツアーでは4作品を上演するがライトフット&レオンの協同振付作品が2つある。『Shoot the Moon(シュート・ザ・ムーン)』(音楽:フィリップ・グラス)は“緊密な人間関係と内在する感情が、回転するダイナミックな舞台美術とリアルタイムで投影される映像によって赤裸々に表出され、見る者の内面をも映し出す”(チラシより)。『Singulière Odyssée(サンギュリエール・オディセ)』(音楽:マックス・リヒター)は“「ある特別な旅」を意味する仏語タイトルのこの作品は、ひとが旅すること、移動することなど、生に向かう永続的な環境の中での多様な変化にフォーカスしている”(チラシより)もので、現代音楽の大御所リヒターがこの作品のために楽曲を書き下ろしたのも話題である。

 

シュート・ザ・ムーン(C)Rahi Rezvani

 

サンギュリア オディッセ(C)Rahi Rezvani

 

“時の人”鬼才クリスタル・パイトの傑作が登場!
アソシエイト・コレオグラファー(2008年~)を務めるクリスタル・パイトの『The Statement(ザ・ステイトメント)』(音楽:オーエン・ベルトン)は、カナダのエレクトリック・シアターの芸術監督ジョナサン・ヤングのテキストに基づく。“テキストを読み上げる声に操られるように踊るダンサーたちの解像度の高い身体表現は、支配・戦い・責任などの現代社会を反映し、観る者に現実の社会を突きつける”(チラシより)という作品だ。パリ・オペラ座バレエ団や英国ロイヤル・バレエ団に振付し“バレエ界のアカデミー賞”と称されるブノワ賞を受賞するなど声望を高めるパイトに早くから作品委嘱してきた事実ひとつをとっても、NDTが世界のダンス界における創作の発信地であることが分かる。

 

ザ・ステイトメント(C)Rahi Rezvani

 

異能マルコ・ゲッケの意欲作も披露!
パイトと同じくアソシエイト・コレオグラファー(2013年~)の任にあるマルコ・ゲッケの『Woke up Blind(ウォーク・アップ・ブラインド)』にも注目したい。“悲劇的に若くして亡くなったジェフ・バックリィの音楽「You and I」と「The way young lovers do」を使用することで、異なる方法で愛を扱っている。従来の音楽とダンスの関係を超え、身体表現と音楽との新たな可能性を切り開く名作である”(チラシより)。ゲッケは独自の発想とユニークな舞踊語彙によって知られるが、日本での本格的な紹介が待ち望まれていた異能だけに期待は高まるばかりだ。

 

ウォーク・アップ・ブラインド(C)Rahi Rezvani

 

ダンスで、身体で、雄弁に訴えかける
“世界で何が起こっているかを知るために、NDTをみる そんなカンパニーにしたい”(チラシより)と芸術監督のライトフットは語っている。それが決して大言壮語ではないことは世界中からの惜しみない称賛の数々が証明している。このたびのNDT来日公演は、人間の身体に潜在する底知れぬパワーが反映された奥の深い作品群を通して、今日我々が生きていることの意味をあらためて問いかける稀有な体験になるに違いない。バレエ/ダンスのファンのみならず、今この時代を生きる全ての方々におすすめしたいゆえんである。

 


★ ☆ ★ 公 演 情 報 ★ ☆ ★

詳細ホームページ http://taci.dance/ndt/

 

【愛知公演】
会場:愛知県芸術劇場 大ホール(愛知芸術文化センター 2階)

日時:2019年6月28日(金)14:00、6月29日(土)14:00
※開場は各公演開演30分前

料金 <全席指定・税込>
料金: S席 12,000円 A席 9,000円(U25 4,500円) B席 6,000円(U25 3,000円)
C席 4,000円(U25 2,000円)
※28日(金)公演は、S席に学校団体が入る予定のため、S席の販売はございません。

チケット取扱
・愛知県芸術劇場オンラインチケットサービス
https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000131.html#000131
・愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階)
TEL 052-972-0430
10:00-19:00 土日祝休10:00-18:00 (月曜定休/祝休日の場合は翌平日)
・チケットぴあ [Pコード:491-814] https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1861851&rlsCd=001&lotRlsCd=
チケットぴあ店舗 セブン-イレブン
※購入方法により、チケット代金のほかに手数料が必要になる場合があります。

主催・企画制作・お問合せ:愛知県芸術劇場 http://www-stage.aac.pref.aichi.jp
TEL 052-971-5609(10:00~18:00)

会場アクセス:愛知県芸術劇場
〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2

 

【神奈川公演】
会場:神奈川県民ホール 大ホール

日時:2019年7月5日(金)19:00、7月6日(土)14:00
※開場は開演の30分前

料金 <全席指定・税込>
料金: S席 12,000円 A席 9,000円(U25 4,500円) B席 6,000円(U25 3,000円)
C席 4,000円(U25 2,500円)

チケット取扱
・神奈川芸術協会 045-453-5080
http://geikyo.pia.jp/event.do?eventCd=1860018
・チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/detail?id=35848#.XMcTDYpcW-o
・イープラス https://eplus.jp/sf/word/0000001670
・チケットぴあ [Pコード:491-578] 0570-02-9999
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1860018&rlsCd=001&lotRlsCd=
チケットぴあ店舗 セブン-イレブン
※購入方法により、チケット代金のほかに手数料が必要になる場合があります。

チケットのお問合せ
神奈川芸術協会 TEL 045-453-5080
http://www.kanagawa-geikyo.com/

公演のお問合せ
NDT横浜実行委員会 TEL アンクリエイティブ 03-6712-6973(平日10:00-17:00)
Email: info@taci.dance

会場アクセス
神奈川県民ホール(〒231-0023 横浜市中区山下町3-1)
http://www.kanagawa-kenminhall.com
TEL 045-662-5901(代表)FAX 045-641-3184