牧阿佐美バレヱ団『ライモンダ』プレビュー
~クラシック・バレエ珠玉の名作、伝統息づく本格舞台を10年ぶりに上演!~
文:高橋森彦(舞踊評論家)
中世の南フランスを舞台に繰り広げられる華麗なる舞踊絵巻。グラズノフの名曲にのせて貴族の娘ライモンダと十字軍の戦士ジャン・ド・ブリエンヌの恋を描く『ライモンダ』全3幕(世界初演は1898年、マリインスキー劇場)は、クラシック・バレエのなかで最も華やかな大作のひとつだ。
古典バレエを確立したマリウス・プティパの最後の傑作といわれる本作は“バレエの宝石箱”と称するにふさわしい色とりどりの舞踊美を味わえる。ライモンダが幕ごとに披露する技巧的で優美なソロ、彼女とジャン・ド・ブリエンヌが踊る陶酔感を誘う典雅なデュエットはクラシック・バレエの美の極み。サラセンの踊り、マズルカなどダイナミックな民族舞踊も見応えたっぷりで、主役2人の間に割って入るアブデラクマンの登場などドラマの展開もあるが、変化に富む踊りが続いて飽きることはない。
(C)鹿摩隆司
この名作の全幕を日本のバレエ団として初上演したのが名門・牧阿佐美バレヱ団だ。1979年、英国からテリー・ウエストモーランドを招いて演出・振付を委ね、プティパの美学を蘇らせた。以後大切な演目として受け継がれ、2008年には三谷恭三が改訂を加えて今に至る。
(C)鹿摩隆司
牧阿佐美バレヱ団は演出・振付・指導に世界的な芸術家を招くのはもとより舞台美術・衣裳などにも超一流スタッフの手による“本物”を導入し、総合芸術としてのバレエの高み・深みを追求してきた。『ライモンダ』の美術・衣裳デザインは、「バットマン」「A.I.」「トロイ」など米ハリウッドの超大作映画の衣裳デザインを手がけてきたボブ・リングウッド。幕が開けば名匠による重厚で壮麗なデザインによって中世ヨーロッパへと瞬時に誘われる。
(C)鹿摩隆司
2018年6月9日(土)&10日(日)に10年ぶりに上演されるが、出演者は多士済々だ。ライモンダ役はプリマバレリーナとしての風格とオーラに満ちた青山季可(9日)、大人びた雰囲気と成熟した表現力で魅せる日髙有梨(10日)。ジャン・ド・ブリエンヌ役は爽やかな踊りで惹きつける清瀧千晴(9日)、渋い存在感が持ち味のラグワスレン・オトゴンニャム(10日)。物語に陰影をもたらすアブデラクマン役に男の色気と華のある菊地研(9日)、ベテランならではの風格を備えた塚田渉(10日)。ソリスト、アンサンブルにも粒ぞろいの俊英が控え、いやが上にも期待が高まる。
日本を代表するバレエ団が総力を結集して贈る珠玉の本格舞台をお見逃しなく!
★ ☆ ★ 公 演 情 報 ★ ☆ ★
日時:
2018年6月9日 (土)15:00開演予定
2018年6月10日(日)14:30開演予定
<全2回公演>上演時間 約3時間(休憩2回含む)
会場:文京シビックホール 大ホール
詳細はこちら⇒ http://ambt.jp/perform.html
◆公演チケットプレゼント企画
日頃よりバレエナビをご覧いただいております皆様へ、この「ライモンダ」公演のペアチケットを2組(計4名)の方に抽選でプレゼント!!
応募締切:2018年5月27日(日)23:59まで
応募方法:info@balletnavi.jp まで
【タイトル(件名)】には
「ライモンダ公演チケットプレゼント応募」
【本文】欄に
1.お名前
2.年齢
3.居住地の都道府県
4.バレエナビでよくご覧になるコーナー、好きなコーナー
5.当選の際の連絡先電話番号(連絡のつく携帯電話など)
※連絡が取れない場合には当選無効となる場合がございます。
をご入力の上、メールにてご応募ください。
ご当選の方には5月30日正午までにメールにてご連絡いたします。
※ご連絡は当選された方のみ差し上げます。
※メール連絡後、ご返信が無い場合にはお電話をさせていただきます。
※その際にチケットのお渡し方法等をお知らせ致します。
投稿日: 2018 年 5 月 22 日
カテゴリ: 公演プレビュー(レビュー)