【PICKUPについて】

このコーナーはバレエナビが取材させて頂いたホットな話題を取り上げております。
バレエやダンスに関する人・商品・サービス・イベント・公演など取り上げさせて頂く話題は多岐にわたります。
ご期待ください!

PICK UP!

Melos Dance Experience第1回公演「REJOICE」プレビュー
~ネオクラシック&コンテンポラリーダンスの面白さを満喫できる貴重な夕べ

文:高橋森彦(舞踊評論家)

洗練されたネオクラシック&コンテンポラリーダンスの魅力を伝えたい――。そんな思いから企画されたのが2018年4月27日(金)、東京・きゅりあん大ホールで行われるMelos Dance Experience第1回公演「REJOICE」だ。

プロデュースを担う土井由希子は、世界的なバレエ研究者であった故・薄井憲二氏が所長を務めたロシア・バレエ・インスティテュート出身で、ボリショイ・バレエ学校への短期留学を経て、スイスのGENEVA DANCE CENTERでクラシック・バレエ、コンテンポラリーダンスを学んだ。東京バレエ団に在籍し退団後は、コンテンポラリーダンスの第一人者である勅使川原三郎/KARASでも活動し国内外の大舞台を経験した。今回の公演には土井が長年培ってきた経験と人脈が活かされ、注目振付家4人が登場する魅力的なプログラムとなっている。

まず元・フランス国立マルセイユ・バレエ団ソリスト/振付家で、「横浜バレエフェスティバル」芸術監督、「JAPON dance project」の中軸である遠藤康行作品『-Les Mots de Silence-』に注目したい。モチーフは“沈黙の言葉は、原始的で時には雄弁に語りかけるダンスそのものである”ということのようだ。ヨーロッパと日本を行き来し、世界的視野を持ちながら創作を展開する遠藤の力量が発揮される意欲作となりそうである。

そして公演名にもなっている笹原進一作品『Rejoice』はネオクラシックバレエの秀作で、2016年の上演時に好評を博した。天から響くような声楽曲にのせてピュアで流れるように美しいダンスがひたひたと胸に迫ってくる。今回は八幡顕光、檜山和久、沖田貴士をゲストに招き、土井、安藤明代、中野亜矢子というベテランをはじめとする精鋭が集っての改訂版の上演だ。繊細な美意識を湛え、バレエ美の極み・洗練された動きの魅惑を真摯に追求する笹原の美学が反映された忘れ難い舞台となるだろう。

スペシャルゲストとして大物2名が自作自演を披露するのも見逃せない。中村恩恵の『Black Tulip』は黒い花の花言葉「私を忘れてください」に想を得ているそうで、西島数博の『流れる風』はヴィヴァルディの「四季」より夏を用いての創作となる。

ネオクラシック&コンテンポラリーダンスの面白さ、深さを満喫できる貴重な機会に立ち会いたい。

 

 

★ ☆ ★ 公演情報 ★ ☆ ★

Melos Dance Experience
~コンテンポラリー&ネオクラシック~
第1回公演  REJOICE

日時:2018年 4月27日(金) 18:30 Open 19:00 Start

チケット料金(全席指定・税込):S席 7,500円 A席 6,500円
※当日券の販売もあります

会場:きゅりあん 大ホール(東京都品川区東大井5−18−1)

主催:Melos Dance Office
TEL 03-3408-5131 / e-Mail  melosdance@gmail.com

詳細ホームページはこちら⇒ https://www.melosdance.com/