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イギリス発!驚異のダンスと映像が誘う未知の鑑賞体験~モーションハウス『スキャッタード』を体感せよ!!

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=NJE8okRqzdk?rel=0]

 

きたる6月13‐15日、見物(みもの)と呼べるステージが上陸する!イギリスのダンスカンパニー「モーションハウス(Motionhouse)」が、英国はもとよりヨーロッパ、アメリカで大好評を博している『スキャッタード』(Scatterd/散乱している意)をたずさえ初来日を果たす。

「モーションハウス」は1988年にケヴィン・フィナンとルイーズ・リチャードによって創立された。フィジカルの強いダンサーの揃うコンテンポラリーダンスカンパニーであり、アクロバティックなダンスや映像を駆使したパフォーマンスによって知られる。プロジェクションマッピングを用いミュージシャンや140名以上のパフォーマーが出演したアウトドアショー『ザ・ボヤージ』(2012年)、フランス南部マルセイユのプラドの海岸で大きな堀削機たちと“共演”した『トラクション』(2013年)のような話題作を連打してきた。洗練されたテイストを持ち味としつつ、ちょっぴりファンキーで愛すべきヤツら!エンターテインメント性とアート性を高いレベルで融合させているのが人気の秘密だ。

2009年初演の『スキャッタード』は「水」がテーマ。スノーボードのハーフパイプを思わせる傾いたセットに水をめぐる映像が投影される。雨であったり、滝であったり、海であったり……。そこへ7名のダンサーが飛びこんだり、斜面から滑り落ちたり、バンジージャンプしたりする。ダンサーの動きと映像がシンクロし、めくるめく興奮へと誘う。大胆にして繊細で緩急自在なダンスと、スペインのフィルムメーカーLogela Multimediaの製作した変化に富んだハイクオリティな映像がスリリングに掛けあわさっていく。

主催・企画・招聘を手がけるキョードー東京のインターナショナル事業本部部長・川池聡子さんは上演を決めた理由をこう語る。「弊社が招聘しているニューヨーク・シティ・バレエもそうなのですが、お洒落でスタイリッシュな感じがする。それに技術とスピード感のあるダンサーたちの圧倒的な身体能力がすぐに伝わってきました」。

川池さんはテーマにも共感を覚えたという。「体内の中からの水、蛇口から出てくる水、南極とか北極の氷、洪水や水が無くなった干からびた砂漠など「水」に関わるシーンが1つの流れになっている。映像も素晴しくカッコいい。人間と水がどのように関わりあいがあるのかが描かれ芸術作品になっている」。そして「70分という上演時間もちょうどいい」と自信たっぷり。ステージ上の一瞬一瞬から目を離せず息もつかせない。「スーパーアスリートダンサーが映像に挑む驚愕の4200秒」というキャッチコピーは自ずと生まれたそうだ。

ダンスはもちろん映像や演出の質の高さも折り紙つき。「形は違いますがバレエをお好きでご覧になっている方にも観ていただければ凄さをお分かりいただけると思います」と川池さん。ジャンルを超えたダンス・ファンや愛好者はもとよりパフォーミングアーツを愛する多くの方々が楽しめる機会となるだろう。開幕を心待ちにしたい!

取材・文:高橋森彦(舞踊評論家)
取材協力:キョードー東京

 

★☆★ 公演情報 ☆★☆
2014年6月13日(金)~15日(日)
六本木ブルーシアター
チケット料金(全席指定・税込):S席7,800円 A席5800円

出演:モーションハウス(Motionhouse)(イギリスのダンスシアターカンパニー)
演目:スキャッタード(Scattered)

公式HP: http://motionhouse.jp