SHIVER 2020

【PICKUPについて】

このコーナーはバレエナビが取材させて頂いたホットな話題を取り上げております。
バレエやダンスに関する人・商品・サービス・イベント・公演など取り上げさせて頂く話題は多岐にわたります。
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PICK UP!

横浜から世界へ!「横浜ダンスコレクション2016」プレビュー【前編】
~オープニングプログラム『無・音・花 Silent Flower』&アジア・セレクション[日本] Works-M Vol.7『クオリアの庭 Garden of qualia』

文:高橋森彦(舞踊評論家)

ダンスの街・横浜
現在ダンスシーンで最もホットな街の1つが横浜だ。昨夏~秋にかけて横浜市全域を舞台に行われたダンスフェスティバル「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015」が大盛況だったのは記憶に新しいけれどもダンスのメッカとして存在感をいや増している。
そもそも横浜が国際的な「ダンスの街」となるきっかけとして位置づけられるのが1989年に横浜市が催した「ヨコハマ・アート・ウェーブ’89」。ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル率いるローザスらビッグネームが大々的に紹介されている。その後も横浜には世界的なカンパニーやアーティストが続々来日して公演を行い、世界のコンテンポラリーダンスに触れる玄関口となってきた。

21年目を迎える「横浜ダンスコレクション」
横浜から世界へとダンスを発信する機運を高めたのが1996年開始の「横浜ダンスコレクション」である。当初はフランスの「バニョレ国際振付コンクール」の日本プラットフォームをメインにしていたが、年々形態を変えながら「若手振付家の発掘と育成」「コンテンポラリーダンスの普及」に取り組んできた(コンペティションの変遷については後編で紹介)。
2004年以降は横浜赤レンガ倉庫1号館をメインに開催されている。1913年竣工のレトロな趣と横浜港を眼前にした開放的なロケーションの中で歴史を重ね、ダンスの最前線を知るには欠かせない国際的なダンスフェスティバルへと発展した。
21年目を迎える本年は、これまでの蓄積を生かしながら規模を拡大させる。「アジアのダンスフェスティバルとの連携・協働プログラムや世界的に活躍するアーティストによる作品上演を新たな基軸に加え、拡張するアジアのダンスプラットフォームとして多彩なプログラムを開催」する。コンセプトとして【PRESENT / PAST / FUTURE】を掲げ「特定の時間=現在」だけでなく過去、未来も含めダンスを通して表現の可能性を問う。

YDC2016_チラシ表

 

オープニングプログラム『無・音・花 Silent Flower』
「横浜ダンスコレクション2016」の開幕作品は現代美術家・丸山純子と「横浜ダンスコレクション2004 ソロ×デュオ・コンペティション」受賞振付家で韓国や日本で活躍するチョン・ヨンドゥによる『無・音・花 Silent Flower』(1月23日~24日 横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール)。丸山による美術作品『無音花』に緻密なコンセプトと肌理細かなダンスを持ち味とするヨンドゥが振付・演出し、自身と戸沢直子、中原百合香、西岡樹里、濱田陽平という気鋭ダンサーたちで取り組む注目作だ。「失われかけているもの、忘れ去られている時間や記憶に、再び新しい命が吹き込まれる」という触れ込みだけに、未だ見ぬような時空間が浮きあがってくることを期待したい。
■『無・音・花 Silent Flower』予告ムービー https://vimeo.com/151635191

 

無音花 クレジット大野隆介
無音花

 クレジット大野隆介 Jung Young Doo クレジット 提供:LG art center
(左)丸山純子 (右)Jung Young Doo

 

アジア・セレクション[日本]Works-M Vol.7『クオリアの庭 Garden of qualia』
アジアに目を向けたアジア・セレクションに日本から参加するのがWorks-M Vol.7『クオリアの庭 Garden of qualia』(1月30日~31日 横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール)。作・構成・振付・美術を手がける三浦宏之は土方巽記念アスベスト館で舞踏を学ぶ等したのち<M-laboratory>を結成し独自の身体性を追求する。
三浦は『クオリアの庭』において身体によって変容するダンスを見つめ「移動を続けながらクリエーションを行う」ことをコンセプトとして掲げた(構成補佐:山本和馬)。岡山を皮切りに1年半に渡り4都市で創造を重ね最終形を横浜で披露する。作曲を音楽グループ「つむぎね」を主宰する宮内康乃が担当するのも話題だ。安達香澄、上村なおか、斉藤栄治、高木貴久恵、目黑大路という実力派たちの身体から立ち上がる刺激的な一瞬一瞬を心に焼きつけたい。
■『クオリアの庭 Garden of qualia』 抜粋)https://youtu.be/dunZis_-2Kk

 

1.クオリアの庭 float_ クレジット:小熊栄
クオリアの庭 float

4.クオリアの庭 lie_ クレジット:小熊栄
クオリアの庭 lie

 

 

★ 横浜ダンスコレクション2016 
http://www.yokohama-dance-collection-r.jp/jp/index.html

【開催期間】2016年1月23日~2月14日

プログラムA オープニングプログラム「無・音・花」
1.23 SAT 18:00
1.24 SUN 14:00
1.24 SUN 18:00

プログラムB アジア・セレクション [日本]
Works-M Vol.7 クオリアの庭 Garden of qualia
1.30 SAT 18:00
1.31 SUN 15:00

プログラムC コンペティションⅡ 新人振付家部門
2.4 THU 19:30
2.5 FRI 19:30

プログラムD コンペティションⅠ
2.6 SAT 16:00
2.7 SUN 16:00

プログラムE アジア・セレクション [シンガポール]
オーガナイズド・カオス Organized Chaos
2.10 WED 19:00
2.11 THU(HOLIDAY) 16:00

プログラムF アジア・セレクション [韓国]
日韓ダンス交流プロジェクトDance Connection
グロウリング Growling
2.10 WED 20:30
2.11 THU(HOLIDAY) 19:00

プログラムG 日本・フィンランド ダブル・ビル
DAZZLE / イマ・イドゥオセー
2.14 SUN 14:00
2.14 SUN 18:00

無料プログラム ショーケース・パフォーマンス
1.30 SAT/ 1.31 SUN/ 2.6 SAT/ 2.7 SUN