SHIVER 2020

【PICKUPについて】

このコーナーはバレエナビが取材させて頂いたホットな話題を取り上げております。
バレエやダンスに関する人・商品・サービス・イベント・公演など取り上げさせて頂く話題は多岐にわたります。
ご期待ください!

PICK UP!

アトリエヨシノ訪問記

アトリエヨシノ(Atelier YOSHINO)といえばバレエの舞台衣裳レンタルでお世話になっている方も多いと思います。今回は神奈川県相模原市、相模湖の湖畔にあるアトリエヨシノ本社にお伺いして参りました。

お伺いさせて頂いたのは3月末。JR相模湖駅下車5分位で入り口に到着。2年くらい前に建てられた本社棟はとても綺麗。

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中に入ると衣裳やイタリア製の可愛らしいガラスの置物が展示されていました。

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本社は5階建て。先ずお伺いした最上階から見えたのが相模湖の気持ちいい景色です。毎日このような景色を眺めながら仕事が出来る社員の方々がうらやましいですね。

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その本社5階には広いスタジオが2つ。天井高4m以上でリフトをしても心配がなく、かつ、かなり広いスタジオ(276平米と198平米)はスタジオパフォーマンスやワークショップの為に貸し出しされているそうです。

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最上階を拝見させて頂いたあと、いよいよ本丸の衣裳倉庫へ。写真でうまくお伝えできるかどうかわかりませんが、“とにかく圧倒的な量!”でした。なんと衣裳だけでも在庫が7万着を越えたそうです。衣裳が返却されたら必ず自社クリーニングをしているという為か、衣裳倉庫は非常に清潔で、しかもなんだか少しいい香りでした。

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帽子などの小物もキチンと整理整頓!されていました。

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倉庫を拝見した後に、創業者である吉野社長にお話をお伺いしました。

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吉野勝恵さんは元々、有名デパートの伊勢丹のデザイナー。かつては伊勢丹オリジナルのドレスやコートのデザインをされていたそうです。バレエの世界に入ったきっかけは友人のお手伝いとしてバレエの衣裳を作った事。最初は自宅の屋根裏部屋から仕事を始め、現在の本社に落ち着くまでに10回程度仕事場が移ってきました。

「子供達の衣裳をデザインするのが好き」と語る吉野さんは5名のデザイナーが在籍する現在でもご自身で子供用の衣裳のデザインを手がけることがあるそうです。また、「レンタルだけども芸術性の高いものをお手軽価格で」というとても判りやすいコンセプトで仕事を続けられ、なんとそのレンタル料金は創業以来変わらずというコダワリも。衣裳は一般アパレルの視点から導入したプリントのチュチュなども多く、クラシックの伝統的な衣裳と異なる要素もお客様に評価されているそうです。

そんな吉野さんの起業は忙しかったお子さんの幼稚園の卒園後、小学生になると子供に少し手がかからなくなり、「私は何をしたいのかな。何ができるのかな。」と思った事が契機。現在のアトリエヨシノはそんな吉野さんの自問自答から始まり、そこにお手伝いとしての衣裳制作という縁があり、その後は「衣裳が好きでたまらない」というシンプルな気持ちに逆らわずに邁進してきた結果なのだと感じました。

インタビューの最後に、具体的な内容はまだ公表できないものの、吉野社長が現在の衣裳レンタルに留まらず将来的には色々な構想を考えており「バレエ界で仕事をさせてもらっているからこそ、そのバレエ界に恩返しをしていきたい」と強く想っていることが印象的でした。

アトリエヨシノには受注部という部署があり、バレエ教師の方とのやり取りが多く、バレエ経験者の方が最適な仕事だそうです。バレエダンサーの道に進まなかった方や進めなかった方は「バレエが好きな人あつまれ!」というアトリエヨシノで新しい道を見つけられるかもしれません。

今回の取材を通じて素晴らしい衣裳の数々を拝見でき、スタジオを含めたとても良い環境に感動。そして社長のお人柄や今回ご担当いただいたとても感じの良いスタッフの皆様に感謝です。いつかバレエナビのスタッフ全員で“アトリエヨシノ様再訪+相模湖で遊ぶ”という企画ができたら嬉しいです♪

取材・文・写真:バレエナビ編集部
取材場所:アトリエヨシノ本社(神奈川県相模原市)