横浜バレエフェスティバル

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PICK UP!

横浜バレエフェスティバル2017出演者オーディション結果発表!
〜明日のスターを目指し、全国各地から実力派ダンサーが集結〜

6月に開幕を迎える横浜バレエフェスティバル2017に向け、この春神奈川県民ホールで公開オーディションを開催。全国各地から明日のスター候補が集い、最終審査に挑みました。オーディションの結果、上位二名が第1部「フレッシャーズガラ」への出演権を獲得。受賞者たちの喜びの声と、審査にあたった遠藤康行芸術監督の総評をお届けします。

インタビュー・文:小野寺悦子

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東京、福岡での予選を経て、神奈川県民ホール大ホールで開催された横浜バレエフェスティバル2017公開オーディション。ファイナルには小学校5年生〜高校3年生まで21名のダンサーが出場し、ヴァリエーション審査でその技量をアピールしました。審査の結果、第一位には中学2年の松浦祐磨さんが、第二位には中学2年の大岩詩依さんが決定! 受賞式を終えたおふたりに、現在の心境をお聞きしました。

第1位(神奈川県民ホール賞)松浦祐磨さん
14歳・中学2年 浅野正先生

——優勝おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?
松浦:すごく嬉しいです。横浜バレエフェスティバルのオーディションに参加したのは今回が初めて。得意のテクニックを生かせる作品をと思い、ヴァリエーション審査では『ドン・キホーテ』のバジルを踊りました。でも今日は調子が良くなかったので、出来としては70点くらい。躍動感があまり出せなかったのが心残りです。

——バレエを始めたきっかけを教えてください。
松浦:7歳のときにレッスンを始めて、バレエ歴は7年です。姿勢を良くしたかったのと、話をするのが苦手なので芸術系の方が向いているのではと親に薦められたのがきっかけです。バレエが本当に楽しくなってきたのは10歳のころ。コンクールで舞台に立ったときの快感が忘れられず、クセになってしまいました。これまでのコンクール歴は、東京新聞全国バレエコンクールバレエ第2部第一位、こうべ全国洋舞コンクールジュニア2部第一位、全国ジュニア・バレエ・コンクール ジャパングランプリ第一位など。レッスンは週に5〜6回、放課後はほぼ毎日教室に通っています。たまに遊びたくなることもあるけれど、舞台に立つためにはやはり練習は欠かせません。本番前はいつもすごく緊張しますが、踊ればすぐ忘れちゃう。舞台が大好きなんです。将来の夢はバレエダンサー。英国ロイヤル・バレエ団に入るのが目標です。

——横浜バレエフェスティバル2017に出演します。舞台への意気込みをお聞かせください。
松浦:共演できて嬉しいのは二山治雄さん。彼の柔軟性は本当に素晴らしいと思うし、そこは自分に足りていない部分なので憧れます。みなさんすごい方たちばかりなので、少しでも負けないように自分の良さを出していけたらと考えています。自分自身も楽しみつつ、お客さんに感動してもらえる舞台にできるよう頑張りたいです。

 

第2位大岩詩依さん
14歳(中学2年)。鎗田優先生

——二位入賞おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?
大岩:まさか入賞できるとは思っていなかったので、名前を呼ばれたときはすごくびっくりしました。最終審査では『ラ・バヤデール』を踊りましたが、自分の中ではあまり手応えはなかったです。最近は違うヴァリエーションをコンクールで踊ることが多かったので、ちょっと練習不足かなという不安もありました。

——バレエを始めたきっかけを教えてください。
大岩:小学校一年生のときに始めました。よく覚えていませんが、自分からやりたいと言ったみたいです。コンクールに出るようになったのは小学校4年生から。それまでバレエは習い事のひとつだったけど、コンクールのために夜遅くまでレッスンをやり始めてから、本気でバレエに打ち込むようになりました。レッスンは一日5時間くらい。稽古は週に5日間で、日曜はスタジオを自由に使えるので自主練をしています。バレエの魅力は、舞台で踊って拍手をもらえるところ。頑張って練習をして、もっともっとたくさん拍手をもらえるようになりたいです。将来の夢はバレエダンサーで、海外のバレエ団に入って踊りたいと思っています。それと、ゆくゆくは教えをしてみたいという気持ちもあります。

——横浜バレエフェスティバル2017に出演します。意気込みをお聞かせください。
大岩:本番もそうですけど、プロのダンサーの練習を間近で見ることができるのはすごく嬉しいです。私は表現が苦手なので、プロの方々がどうやって気持ちを作っているのか、役作りの過程を学べたらと思っています。みなさんすごいダンサーばかりで、一緒に舞台に立てるだけで光栄です。まずはプロの方たちの足を引っ張らないように頑張りたいです。その上で、舞台を作っていく過程を一緒に楽しめたらと思っています。

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今回のオーディションでは、フレッシャーズ枠に出演する上位2名のサンダーに加え、計4名のジュンヌバレエYOKOHAMAメンバー候補者を選出。ジュンヌバレエYOKOHAMAとは、フレッシャーズオーディション参加者から若手ダンサーを選抜し、次世代育成を目指す新たなプロジェクト。選抜メンバーはジュンヌバレエYOKOHAMAの一員としてワークショップを重ね、横浜バレエフェスティバル2017で初お披露目を飾ります。
昨年のオーディション優勝者でもあり、ジュンヌバレエYOKOHAMA設立メンバーの縄田花怜さんにお話をお聞きしました。

縄田花怜さん(横浜バレエフェスティバル2016オーディション優勝)

——昨年のオーディションで優勝し、横浜バレエフェスティバル2016に出演されました。世界の一流ダンサーと一緒に舞台に立った心境はいかがでしたか?
縄田:緊張とわくわくする気持ちの両方がありました。プロの方たちと一緒に舞台に立てたのは本当にいい経験になったと思います。本番では『パキータ』のエトワールを踊りました。先生には「今までで一番良かったよ」と言っていただきました。
今年は観客としてオーディションを見ていましたが、コンクールで上位に入っている子がたくさん出ていたりと、みんなすごく上手で圧倒されました。私もコンクールへのチャレンジは続けていて、東京新聞全国バレエコンクールバレエ第2部三位と、YAGPでジョフリー・バレエからスカラーをもらいました。

——この一年で変わったことはありますか?
縄田:以前よりもっと舞台が楽しくなりました。そのせいか、感情が出て表情が付けられるようになった気がします。一位に選ばれたことでちょっと自信が付いたのかもしれません。もちろん優勝したというプレッシャーもあって、今までとは違う緊張感を感じます。今も毎日のようにレッスンをしています。稽古は一日4時間半〜5時間くらい。学校から帰ってきて、宿題をこなし、教室に行きます。バレエが一番好きなので、遊ぶ時間がなくても全然大丈夫です。

——今年はジュンヌバレエYOKOHAMのメンバーとして横浜バレエフェスティバル2017に出演します。意気込みをお聞かせください。
縄田:遠藤先生に声をかけていただき、ぜひと思いジュンヌバレエYOKOHAMに参加しました。遠藤先生の指導は顔のつけ方や手の出し方ひとつにしてもいつもと違って、いろいろ勉強になります。横浜バレエフェスティバルには去年出ているからどんな雰囲気なのかわかっているし、まずは楽しみたいです。あと去年の自分にはない踊りをみせられたらと思っています。

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横浜バレエフェスティバルの芸術監督を務める遠藤康行さんにインタビュー。今年のオーディションの総評とジュンヌバレエYOKOHAMの展開、公演の構想をお聞きしました。

——今年で三回目を迎えたフレッシャーズ出演者オーディション。審査を終えた感想をお聞かせください。
遠藤:ダンサーのレベルが年々上がっているのを感じます。もちろんバレエ界のレベル自体が少しずつ上がっているというのもあるけれど、やはり横浜バレエフェスティバルの認知度が高まっているからだと思います。このオーディションのひとつの特色として、一位・二位に選ばれれば一流のプロダンサーたちと同じ舞台に立つことができる。そう考えるとかなりハードルは上がるだろうし、チャレンジしようと思うのはやはり実力がある子たちになりますよね。実際に審査をしていても、平均値はかなり高かったように思います。男の子が優勝したのは今回が初めてです。松浦くんはテクニック面が特に優れていて、ポテンシャルを秘めたダンサーだと感じました。

——今回はフレッシャーズ枠に出演する上位2名のダンサーに加え、4名のジュンヌバレエYOKOHAMA候補者が選ばれています。
遠藤:ジュンヌバレエYOKOHAMA候補者の選出基準は、キャラクターなど何かしら惹かれるものがあるということ。必ずしも点数だけではなく、たとえ順位が低くても光るものがある子を選びたい。一位の松浦さん、二位の大岩さんは今回フレッシャーズ枠でソロを踊りますが、来年以降はジュンヌバレエYOKOHAMAのメンバーとして舞台に立つ可能性もあります。

——ジュンヌバレエYOKOHAMAを設立しようと考えたきっかけは何だったのでしょう。
遠藤:若手ダンサーにとってガラ公演への出演は貴重な経験ではありますが、一回限りの関わりではなく、継続して若手を育成していきたいという気持ちがありました。オーディションを見ていてもわかる通り、クラシックはみんな上手に踊れるけど、プロのダンサーとしてやっていくにはコンテンポラリーやグループワークなどさまざまなスキルが必要になる。ダンサーとして成長していく場にするのがジュンヌバレエYOKOHAMAの目標です。まず初期メンバーとして去年のオーディションで優勝した縄田さん、二位の中島耀さん、2015年に優勝した川本真寧さん、第三位の中村りずさん、カンヌ・ロゼラ・ハイタワー・バレエ学校のオーギュスト・パライエさんの5名を迎え、昨年秋にワークショップをスタートしました。オーギュストさんは僕がカンヌ・ロゼラ・ハイタワー・バレエ学校の試験官をした時に出会ったダンサーで、初めて彼の踊りを観た時は愕然とさせられましたね。こういうダンサーが日本の若い子たちと交流したら刺激になるだろうし、どういう反応が起こるか見てみたいという気持ちがありました。この5名に今回選出したメンバーが加わり、Aプログラムで新作を踊ります。

——ジュンヌバレエYOKOHAMAのお披露目もあり、ますますパワーアップした感のある横浜バレエフェスティバル2017。今年の見所を教えてください。
遠藤:シディ・ラルビ・シェルカウイの世界初演作やマッツ・エックの『ジュリエットとロミオ』など、日本ではなかなか観る機会のない作品も登場しますので、そこは僕自身も楽しみにしているところです。またチェンウ・グオ/近藤亜香ペアや、倉永美沙さん、加藤三希央さんなど、去年の出演メンバーがまた戻ってきてくれたのもうれしいですね。世界のトップダンサーとして、きっと素晴らしい踊りをみせてくれると思います。ジュンヌバレエYOKOHAMAのメンバーは僕の振付作で出演します。構想としてはネオクラシックで、ひとりひとりが光ってみえるような作品を作りたいと思っています。今年は二日間に渡り開催しますが、プログラムの大半を違う内容にしているので作品数もかなり増えています。盛り沢山のステージになっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

 

公 演 情 報

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2017年6月9日(金)19:00~プログラムA

「タイトル未定」
※ジュンヌバレエYOKOHAMAのデビュー作。新作世界初演。
振付:遠藤康行
ピアノ:蛭崎あゆみ
出演:
オーギュスト・パライエ
川本真寧(2015年オーディション優勝)
縄田花怜(2016年オーディション優勝)
中島耀(2016年オーディション神奈川県民ホール賞)
中村りず(2015年オーディション第3位)
ほか

「ラ・バヤデール」よりソロルのヴァリエーション
出演:二山治雄

「グラン・パ・クラシック」
出演:近藤亜香/チェンウ・グオ

「Que Sera」より~ 柳本の場合 ~
※+81新作
振付:柳本雅寛
出演:柳本雅寛/熊谷拓明

「ジゼル」
出演:倉永美沙/清水健太

「スターズ&ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン
出演:竹田仁美/二山治雄

「タイトル未定」
※シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演
振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:加藤三希央

「SOLI-TER」より
振付:ジョゼ・マルティネズ
出演:オーギュスト・パライエ

「ジュリエットとロミオ」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ
※日本初演
振付:マッツ・エック
出演:湯浅永麻/アントン・ヴァルドヴァウワー

「演目未定」(クラシック作品を予定)
出演:飯島望未/八幡顕光

「演目未定」 (ヴァリエーション)
出演:オーディション合格者

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2017年6月10日(土)16:00~プログラムB

「タイトル未定」
※Francesco Curci(フランチェスコ・クルチ) 新作日本初演
振付:Francesco Curci(フランチェスコ・クルチ)
出演:オーギュスト・パライエ

「ソワレ・ド・バレエ」より
振付:深川秀夫
出演:畑戸利江子

「3 in Passacaglia」
振付:遠藤康行
出演:飯島望未/八幡顕光/遠藤康行

「Que Sera」より~ 熊谷の場合 ~
※+81新作
振付:柳本雅寛
出演:柳本雅寛/熊谷拓明

「Walking with hands」
振付:Paulo Arrais(パウロ・アハイス)
出演:倉永美沙

「海賊」
出演:近藤亜香/チェンウ・グオ

「バラの精」
出演:二山治雄

「タイトル未定」
※シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演
振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:加藤三希央

「ジュリエットとロミオ」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ
※日本初演
振付:マッツ・エック
出演:湯浅永麻/アントン・ヴァルドヴァウワー

「ジゼル」
出演:倉永美沙/清水健太

「演目未定」 (過去の横浜バレエフェスティバルオーディション受賞者によるソロ)

*その他の演目、追加キャストは決まり次第公式WEBにて発表致します。

詳細はこちら⇒ http://yokohamaballetfes.com/

 

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