親子で楽しむ夏休みバレエまつり

【PICKUPについて】

このコーナーはバレエナビが取材させて頂いたホットな話題を取り上げております。
バレエやダンスに関する人・商品・サービス・イベント・公演など取り上げさせて頂く話題は多岐にわたります。
ご期待ください!

PICK UP!

佐々木世理央君(第40回ローザンヌ国際バレエコンクール出場)

先日、ローザンヌ国際バレエコンクールの一次審査であるビデオ審査が行われ、日本人の男性ダンサー5人がその審査に通り、2012年1月29日からスイス・ローザンヌで開催されるコンクール本選に出場します。その5人の中の1人、佐々木世理央君にお話を伺いました。

世理央君とは東京の臨海部にある国際展示場駅で夕方待ち合わせ。お稽古場からご自宅までは自転車で通っていて、この日も練習の合間に時間をとって自転車で来てくれました。「こんにちは」とあいさつを交わし、「それではお茶でも!」と自転車を押しながら喫茶店に向かいました。

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<インタビュー>
バレエを始めたきっかけは?
バレエを始めたのは5歳です。お姉さんの発表会について行って、寝ていたのですが(笑)、起きたらブルーバード。この踊りが小さいながらものすごくインパクトがあって、これを観たのがバレエを始めたきっかけです。
(注)その2つ年上のお姉さんは昨年1年間、 Danza Contemporanea de Cuba(コンテンポラリーダンスカンパニー)で研修を積みました。

バレエ暦は?
5歳でバレエを始めて、東京バレエ学校のボーイズクラスなどを経て、都立国際高校入学しました。高校入学後半年ほどでベルギーのアントワープ王立バレエ学校に留学し、高校は2年間休学しました。現在は有明ニューシティバレエスクールで鍛錬を積んでいます。

ローザンヌ国際バレエコンクールのビデオ審査で気をつけた点は?
ビデオ審査では1分半ほどコンテを入れなければならないのですが、コンテは自分で振り付けしました。良い振り付けかどうかわからないけど、自分の “踊りが好き”という気持ちが出せたと思います。レッスンの撮影に関しては、例えば、ピルエットなども単にたくさん回るのではなく、きれいに3回まわった方が良いという先生のアドバイスを参考にしました。

コンテは自分で振付けたとは、すごいですね。コンテは得意ですか?
アントワープ留学中、クラシックと共にコンテのレッスンが非常に重視されていたので、そこで“みっちりと練習”したので、どちらかというと得意、、、というか好きだと思います。現在お世話になっている有明ニューシティバレエスクールの池端先生に初めて踊りを見て頂いた際にも「コンテは大丈夫」とおっしゃって頂きました。僕は日本人の若手ダンサーの方では珍しいタイプかもしれません。

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これだけバレエに打ち込むと勉強との両立が大変だと思いますが、どうされているのですか?
都立国際高校は、昨年2011年9月まで通いましたが、現在は東京インターハイスクールという通信制の学校に転学しました。ここはバレエの練習が単位になる仕組みがあって、バレエに打ち込みながら高校卒業の資格を得ることができるので、とっても助かっています。
(バレエナビ注釈)この高校はアメリカ・ワシントン州政府公認の高校卒業資格を得られるので、将来のABTダンサーへのステップとして良いかもしれませんね。
東京インターハイスクール

コンクールの出場暦は?
実は、コンクールのような競争事はあまり好きではないんです。コンクール出場歴は本当に少なくて、主だったもので言うと、中学2年生の時に全国舞踊コンクールに出場しましたけど、その際は予選落ちでした。
2009年にイタリアでYAGPヨーロッパ予選に参加して、その際はFinalistになりました。イタリアのYAGPヨーロッパ予選ではコンクールの出場者がすごく和気あいあいとしていて、出場者のみんなでお尻を蹴りあうのが流行っていた思い出があります。イタリアのコンクールでは本当にたくさんの友人が出来ました。

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将来の夢は何ですか?
将来の目標は“ABTのダンサーになること”です。バリシニコフが大好きだし、アメリカは欧州よりもっと実力主義 という印象があって、僕のプロポーションなどのバンディキャップを技術などで補えるのかもしれないと思います。 マラーホフみたいに “舞台に出てきただけで凄い”というダンサーにはなれないかもしれないけど、とにかくお客さんを楽しませられるダンサーになりたいので。そのために頑張ります。
(バレエナビ注釈)現在身長179cmで今も微妙に身長が伸びているそうです。決してプロポーションのハンデがあるようには見えませんが、ご自身を厳しく観る視点はスゴイです。

<取材を終えて>
「将来の目標は何ですか?」
そんなシンプルな質問にすぐ答えられる若者は少ないかもしれません。いや、若者だけではなく、大人だって少ないかもしれません。世理央君の同年代の友人は浪人をしていなければ大学生1年生が多いそうです。そんな友人は「お前はスゲーなー」と言いながら世理央君のローザンヌ国際バレエコンクール出場に非常に興味を持ってくれているそうです。 大学生のご友人も近い将来に迫る就職などの“自分の選択”を考える中で、目標を定めて一直線の彼に自分を重ね合わせたいと願う気持ちがあるのかもしれません。
世理央君、今でいう「草食男子」風の穏やかな風貌と口調でしたが、インタビュー中一貫してきっちり考えて自分の言葉でバレエナビにお話をしてくれました。

自分を客観視しながらも焦らず目標に着実にアプローチする。
そんな世理央君の未来に幸あれ!

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