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明蓬館高等学校 ~バレエと学業の両立をサポート~

昨今、日本のバレエ界ではコンクールが数多く存在しており、そのスカラーシップなどからも海外のバレエスクールに留学する若手ダンサーも珍しくない時代になってきています。今回、バレエに打ち込みながら高校卒業を目指す学校として、 明蓬館高等学校 (以下、明蓬館高校)をご紹介致します。

 

明蓬館高校は独自の学習システムを採用しており、インターネットを使っての学習が可能となっているため、世界中どこにいてもインターネットにつながる環境であれば学習できます。そしてスクーリングと呼ばれる義務登校日は年間4日のみ。日中はバレエ・空いた時間に学習といったバレエ中心の生活も可能となっているのです。しかも、卒業資格は日本の高校卒業資格。中学卒業と同時に、または高校在学中に編入して、海外にバレエ留学などをしながらも、日本の高校卒業資格取得を目指すことができる高校なのです。

 

今回は、海外留学をしながら明蓬館高校で学んでいる玉川貴文さん、そしてお母様の玉川さつき様にインタビューをさせていただき、明蓬館高校の魅力について聞いてみました。
玉川貴文さんは今年、2014年のベルリン国際バレエコンクールで金賞を受賞して、現在はドイツ国立ミュンヘン・バレエアカデミーに留学しています。また、お母様の玉川さつき様は神奈川県の湘南台でエトワール・バレエスクールを主宰しており、今までにも優秀なバレエダンサーを輩出しています。

 

【玉川貴文さんインタビュー】
●現在、海外留学されていらっしゃいますが、帰国された時にはよく学校にも登校されているとお聞きしています。明蓬館高校での勉強や学校生活はいかがですか?
基本的に自由な学校だと思います。リラックスしながら勉強できますし、先輩や友達と話したりするのもすごく楽しいです。
メリットとして現在のインターネットというネットワークがあって世界中どこででも明蓬館の勉強ができるというのは良いいのですが、反面、毎日バレエで疲れて寮に帰ってきて勉強するのはすごく大変です。もともと勉強は好きではないので、やることに対して「イヤ!」という感情もあるんです(笑)。せっかく勉強をしようと思ったのに、インターネット環境が良くない状態になると、なおさらです。
ただ、向こうに行ってバレエのことだけではなく日本のことも知らないといけないな、と感じました。
いまドイツに留学しているのですが、僕の周りのドイツ人はものすごく日本に興味があります。友達の家に行っても日本のものがたくさん置いてあって「僕を歓迎してくれてるの?(笑)」って感じるぐらいです。当然、僕にも興味を持ってくれますし、日本のことについても聞かれます。そうすると僕が日本のことを知らないと、伝えることも限られてきますし、やっぱり日本の勉強は必要だなぁと思います。

 

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●3泊4日のスクーリングにも参加されたそうですが、いかがでしたか?
もちろん会ったことがない人たちが多いわけで、知らない人と3泊4日過ごすのは最初は不安でした。
でも実際にスクーリングに参加して野外体験教室などでグループになってみると、初めて会った人たちとの交流は不思議と面白く刺激的でした。新しい友達もできました。

 

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●日々のレッスンと学習の両立でとても大変だと思いますが、工夫している点などはありますか?
工夫というか・・・やるしかないですよね(笑)。ここはやらなくてもいいですか?という科目はないじゃないですか。どんなに忙しくても疲れていても。
レッスン後は頭も身体もクタクタで正直、帰ってきて勉強をするのはすごく大変です。
そんな中、明蓬館高校での学習を続けられるのは先生方やスタッフの方々の『協力』がとても大きいと思います。
学習成果物の提出やカリキュラム作りなど、とても協力して下さいます。
もしかしたらもっと簡単に高校卒業の資格をくれる学校もあるかもしれないけれど、明蓬館高校はそんなに「誰でも卒業できますよ!」っていうほどラクじゃないです。
でも大変だから価値があると思いますし、その大変さの中で「もうダメかも」と思った時に手を差し伸べてくれる明蓬館高校に感謝しています。明蓬館高校に入って親友もできましたし、これからも先生方・スタッフの方々にお世話になりながら学習も頑張っていきたいと思います。宜しくお願いします。

 

 

 

【玉川さつき様インタビュー】
● 明蓬館高校を選んだポイントを教えて下さい。また、明蓬館高校で学ぶ「日本の高校の勉強」が必要・重要だと思われるのはどんなところでしょうか?
長男(貴博さん)は中学校3年生の時に海外に留学を決めましたので日本の高校受験はしませんでした。
留学後しばらくして本人から「日本の高校の勉強もしたい」という話があり、いくつか調べた中で明蓬館高校を選びました。
選択のポイントは『学習をきちんとできそうな学校』だと感じたからです。
海外に居て周りの方たちから日本について問われる機会も多く、きちんと答えられる様になりたい、という本人の意思がありました。
人はいくつになっても「学び」だと思いますが、特に現役の学生にとって中身のある学習は大切だと思います。また、親としても教師としてもそう思いますが、ダンサー達は現役引退後、多かれ少なかれ指導者の道を選ぶと思います。ダンサーとしての素晴らしい経験に加え、ある程度の倫理的思考や社会的知識も後々必要になるのではないかと思います。
次男(貴文さん)にも特に強く薦めたわけではないのですが、本人の希望で兄と同じ明蓬館高校に進みました。

 

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● 学業とバレエ(子どもの目標や夢)に打ち込む子どもを見守る親として何が大事だとお考えですか?
子供を信じることだと思います。
日々生きていると無数の選択の連続で、その過程で何かをしようとすると、良い結果になることもあれば、一見悪い結果の様に感じる事があると思います。
しかし実は、それは悪い結果のようであっても、そこから何か一つでも学びがあると、それはもう失敗ではなくなります。一般的に言われている失敗は次に繋げれば良いだけですし、もしうまくいったこと、成功したことがあれば、それは自信や喜びになるはずです。
そういう意味では『何があっても大丈夫。どんなことがあっても大丈夫』という子供に対する信用があります。だからといって何も口を出さないわけではありません。
物理的に離れてしまえばほとんど皆無ですが、帰国した際には親として、たまには本人がうるさいと感じるような事を言うことがあるかも知れません。しかし根底には子供に対する信用があります。
それを聞くのも聞かないのも本人たち次第なのですが(笑)

 

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● 2人のお子さんの成長を実感するのはどのような時ですか?
やはり帰国した時ですね。
久しぶりに帰ってきて私や主人や周りの人達とのちょっとした会話から、それを感じます。
「過ごした時間の濃さだけあるな、辛いこともあったんだろうな、乗り越えて強くなったな。」と感じます。
近くであれこれ言わなくても、私の目の届かない場所で、子供たちが自ら何かを課題として乗り越えてチカラがついて。
もちろん親として単純に子どもと会う嬉しさはありますが、そのような成長を見ることができた時には、この上ない喜びを感じます。これからも本人たちにとっては大変なこともあるかも知れませんが、起こりうる経験全てを栄養にして、大きな幸せ力をもった人に成長して欲しいですね。

 

 

 

義務登校も年間4日のみ、どこでもいつでも学習できる、といいことだらけのようですが、その学習や卒業は簡単なものではないようですね。ただ、「誰でも卒業できるわけではない、簡単に卒業できるわけではないからこそ価値がある」とお話ししてくれたお母様の言葉、そして「明蓬館高校の先生やスタッフが見捨てないで助けてくれる」と言った貴文さんの言葉がとても印象的でした。

最後に、明蓬館高校の入試相談室で入学や編入についてのさまざまな相談・アドバイスを行っている小田さんにもメッセージをいただきました。

バレエ中心の生活で高校卒業を諦めてしまった方、これから海外でバレエ留学をしながら日本の高校資格を得たいと思っている方、一度、明蓬館高校のホームページを訪れてみてはいかがでしょうか。

 

取材:バレエナビ編集部
協力:明蓬館高等学校 http://www.at-mhk.jp/lp12/
協力:エトワール・バレエスクール http://www.etoileballet-tamagawa.net/